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若干人間性の問題が垣間見られる日記。 主に行間を読む日記。
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傾注。

本日は放課後に化学部で実験をした。

トマトジュースに臭素水を混ぜるとどうなるか。

いや、結論そのものは先日の化学グランプリの設問になっていたので知っていたが、本当にそうなるのか試してみた。
何事も確認が重要だ。

原理的にはなかなか説明が難しいが、かなり簡略化して話せば、「色」とは様々な色の光を含んだ白色光の一部を吸収した残りである。
もともとは打ち消しあって色を持たないが、そのバランスが崩れることで様々な色が見える。
例えば、黄、赤、青の3色があれば白い光に見える。が、ココから赤が抜けるとその光は緑に見える。
丁度赤色のものを10秒ほどじっと見て、それから白いところを見るとぼんやりと緑のものが見えるのと同じだ。これは人間の目が刺激の強い赤をじっと見つめることで反射的に目を守ろうとして赤色の刺激を制限するからだ。
これを補色という。
で、物の色は大抵これによって決まる。
ココででてくるのがトマトジュースである。
トマトジュースの赤色は「リコペン」という物質によるものである。
このリコペンには二重結合と単結合が交互につながった部分がある。
その部分の長さにより吸収される色が異なり、先の補色の原理で色が見える。
通常これは赤だが、ココに臭素を付加させる(くっつける)ことにより2重結合を切って長さを短くしてしまう。
すると吸収される色が変わり、結果的に見える色が変わる。

簡単に話してもこれなんだから、化学グランプリの問題がいかに厳しいか分かるだろうか。

で、話せば長いが、やってみると拍子抜けするするほど簡単である。
臭化カリウムの電気分解で発生させた臭素水をトマトジュースに少しずつ入れていくだけ。
ほんの5滴ほどで色が変わりはじめ、赤から灰色っぽい色、紫、青、緑、黄緑、黄色と量を増やすほどに変わっていく。

なかなか感動的だが、如何せん、臭素が一部ガス化してしまって結構吸い込んだらしく、まだ頭が痛い。

化学は楽しいが、頭痛はごめんである。

以上。

-レッツリコペン-
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