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若干人間性の問題が垣間見られる日記。 主に行間を読む日記。
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傾注。

本日は第一次中間戦争3日目である。
本日最初の一撃は問題視されていた地理機甲師団からだった。
それもこれもつい先日、同師団の師団長が交代したためだ。
そのため、どういう進行ルートをとるかが全く予想できなかったのだ。
そして遂に機甲師団が国境を突破した。
最初の一撃から予想をはるかに超えていた。
事前の宣戦布告時に判明していた敵の部隊から変更があったのだろう。
まさか地形図小隊を投入してくるとは。
これは既に国際法違反である。後日国連に報告しておく。
目的であった最終防衛線保持も一部突破されたという情報もあるため、司令部では同地区を放棄、部隊を撤退させた。
結局帰還した小隊は両手の指で数えられるほどしかいなかったのだが。

その15分後。数学β航空遊撃隊の接近がレーダーサイトから伝えられた。
即座に我らが誇る高出力レーザー砲で迎撃する。
先日のα遊撃隊のと同じく、主力部隊を後方においているため、前半はやや有利に進んだ。
しかし、α隊の一件で勉強をしたのだろう。今度は数の暴力に訴えてきたのだ。
幸い、全ての部隊が行列式対地装備しか搭載していなかったので、防御はほぼ完璧だった。
しかし、最後の主力部隊の殲滅開始が予定より10分以上ずれ込み、殲滅前に離脱されてしまった。よって、今回の戦果は7割止まりである。
しかし、数少ない優勢戦局のため、司令部内に安堵が広がった。

数学β航空遊撃隊の撤収からまた15分。
エリア3で敵との交戦が始まったという情報が入る。
敵は漢文特殊作戦群。後方撹乱のプロ集団である。
そして、同作戦群も我々が掴んでいなかった小隊を投入してきた。
センター追試小隊。
尤も、この小隊に関しては諜報部から「詳細不明なるも未確認小隊出撃」という報告を受けていたので、覚悟そのものはしていた。
しかし、問題は把握していたはずの問題集小隊の戦力に誤算が発生していた。本来選択式機関砲を配備しているという情報だったのだが、実際は高出力記述レーザー砲も配備されていたのだ。そのため、小隊半数が壊滅した。
また、教科書分隊に対しても適合装備が足らず、十分な戦果とはいえなかった。
結果的に致命傷には至らなかったが、一歩間違えばあっという間に壊滅、という状況だった。
放棄は免れたが、疲弊が激しく、当面は現状維持、という形になる。

本日はかなりの損害を出してしまった。
予定ではあるが、今後2日間に関しては敵の侵攻はないものと見られる。
再接近している物理中隊、英語S艦隊も早くとも3日はかかる計算だ。

油断は禁物だが、各自適宜休息を取り、来る決戦に備えよ。

以上。

―もとよりこの世こそが夢幻だとしたら。―
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